幸せのレシピ(字幕版)
※映画幸せのレシピについての主観的な感想です。不快な表現があるかもしれませんのでご注意ください。
2007年のアメリカ映画幸せのレシピを観ました。
全体を通して言えることは、これは良い映画。
映画を語られた上で絶対にアテにならんこの上ない大雑把な表現ですが、この映画を観た人誰しも口にする言葉だと思います。
そりゃそうです。この映画は観てても全くハラハラしませんから。観ていて分かります、ああ、これは絶対にハッピーエンドだ、と。約束された予定調和を感じる作品でした。
でも、それは大事なことだとも思うんです。
だいたいの人が、観た後に「ん?」って残らなかった映画を良い映画って言う。
言葉は陳腐ですが、ひねくれた人間の溢れる世界で面白いものを作ることがすこぶる難しい中、ましてや誰が観ても「良い!」と言えるような大衆受けする映画って、面白い・つまらないのどちらかに振り切るより苦労するんじゃないかと。ど真ん中の王道を歩いて、ちゃんと拍手喝采を貰えるんであろう作品でした。
お話は単調だし、物語の流れもちょうどいい。全体的にあったかく、先も読めるのに泣けるシーンはちゃんと泣ける。役者さんたちも顔がキャラにぴったりで、難癖つける部分はありませんでした。
ただ、普段映画を観まくって感性が肥えているor濃い展開が好きだ!という方には物足りないでしょうね。
私の嗜好でもある「あっ、この人この時こうだったからこんな顔してたんだ…!」って感じの、伏線たっぷり抱え込んだ表情に一喜一憂はしませんでした。私は凡そ伏線が好物なので、この映画ではその点での興奮ありませんでしたね。
ケイトとニックの色事も、
出会い〜意識〜くっつく〜ケンカ〜仲直り
といった、恋愛の王道パターンをケンケンパくらい順調に歩んでくれて、安心して見守れました。これも裏を返せば物足りない要因になるかと。
今回観た幸せのレシピですが、総評すると普通に良い映画。
「これは絶対観な!!」レベルではないし、観るか迷ってる人には「面白かったよ」と自信を持って言える、って感じです
普段なら心に刺さった台詞やシーンなどをピックアップしてメモったりするんですが、この作品では特にありませんでした(笑)
「仕事で疲れたけどなんか映画が観たい…」
って時にはオススメです。実際物語の半分以上が仕事のことですし、1時間44分なので観やすい長さです。
以上。
おやすみなさい。
幸せのレシピ(2007年)
ちなみに英訳タイトルはNo Reservations(予約なし)。おしゃれ!